2008年1月31日 (木)

熊野古道殺人事件、そして箱庭

さて今週は、イレギュラーのスケジュール、水曜日は、まず、母の手術の付き添い…繰り返しますが、目の手術で、命に別状はございません…をしてから、栗橋に向かい2クラスを教えて、帰宅…。

手術の待ち時間は予定通り、内田康夫氏の「浅見光彦シリーズ」を読もうと思って、本棚から2作品セレクト…「熊野古道殺人事件」「箱庭」の2作品。熊野古道は「浅見伝説三部作」の2作目で取り上げられていましたが、どうしても気になって読み返そうと思いました。「箱庭」は何となく、面白かった記憶があり選びました。

まず、熊野古道殺人事件について…ドラマを見て、面白いところがいっぱいありました。原作に「軽井沢の先生」として登場する作者、内田康夫自身の役を伊東四郎さんがやるというのが興味深く、また、本人も内田康夫さんのファン役で出てしまうという…暴挙…いやいや、サービス精神…。

ただ、もっと面白かったような気が正直したんですよ。

原作を読み返してみると、まず、大きなエピソードがごそ、っと抜けてるのに気が付きました。別の作品からのつながりがあるエピソードなので、単発のドラマでは取り上げづらいと言うのがあるのは分かりますが、ドラマの導入と流れの部分、起承転結の「起承」の部分が無い感じがしました。その辺りがドラマにガンガン引き込む感じなんだけどなぁ…。「転」の部分は原作と同様…しかし「結」の部分が、全く違う…事件の動機も、善悪も全く違ってもの凄い違和感でした。原作者本人も出演しているので、本人が納得してるのか聞きたいけど…どうなんだろう…???

未だに熱狂的なファンがいる水谷豊さん演ずる「浅見光彦シリーズ」を「服装が原作と違いすぎる」と抗議して終了に追い込んだ内田康夫さんですが、脚本の部分はどうなんでしょうね…映画の「天河伝説殺人事件」もジャガー乗ってるし、最重要助演女優の母役、雪江さんは出てこないし…。

ドラマ自体をつまらないと思った訳ではないんです、ちゃんと清姫伝説が犯人像に絡んでいたし…が、原作の方が面白かったような気がします。小説のビジュアル化は難しいですね。

ちなみに、横山秀夫さんの小説のドラマ化は秀作が多いと思います。

今回の伝説三部作では、「耳なし芳一からの手紙」が一番ジーンと来ましたね。

さて、「箱庭」ですが、内容とかは覚えてなかったけど、とにかくドキドキしながら読んだ雰囲気だけは残っていたので、再読しました。

導入は、兄嫁の元に届いた学生時代の写真と脅迫状とも思える手紙…刑事局長の兄に言い出せず、弟に相談を持ちかける所から始まり、その写真が撮影された厳島神社、さらに、同じ名称の公園や、地名により、事件は各地に連なっていく感じは、旅情ミステリーとして良さをしっかり持ち合わせて、と同時に、巨大利権や、警察権力、政治経済の闇の部分などが盛りだくさんの作品で、読み応え充分でした。

さらに事件に巻き込まれる、本作のヒロイン(浅見シリーズにはつき物ですが。)が、なんと、バレエ教師(本文中にはインストラクターとありますが、その呼び方は、本業としては違和感ですね…なんかエアロビみたいで…。)で、そのへんもあって印象に残っていたのでしょうか…ちなみに、その子は、本文中ではコッペリアを踊っているようです。

あ、コッペリアが見たい方は、5月18日(日)前進座劇場でのTEAMGOTO 4th Performanceへ、ぜひお越しください!!

おっと話がそれましたね。

まあ、興味がある方は是非、読んでみてください。


今度は、録画をしてある横山秀夫さんの「半落ち」を見ようと思います。寺尾聡さん主演で映画化されていますが、映画は見ていません。テレビでは渡瀬恒彦さん、高橋の大好きな俳優さんの1人です。原作は、読んでます。秀作です。直木賞有力と言われながら、リアリティがないとか落ちに欠陥があるとか選考員が批判して賞に漏れ、その批判内容に疑問を持った横山氏が、今後直木賞との関係を絶つと宣言するに至ったいわく付きの作品です。その後の作品も直木賞受賞に値する作品が有ったと言われてはいますが…。そもそも、小説にリアリティは必須のものでしょうか??だって、フィクションだよね…しかも多くの読者が感動してるんだからね…選考委員は超一流の作家たちが名を連ねておりますが、そもそも小説は、読者の為のもので、作家が集まって選ぶと、作る側の論理が優先されますよね…。

話がそれてしまいますが、横山秀夫さんファンとして、渡瀬恒彦さんファンとして、原作を読んだモノとして楽しみに見ようと思います…が、その時間はいつ取れるんだろう??


箱庭だって読み始めてしまい、お風呂でも読んだりして、結局めずらしく夜更かし…2時30分くらいまで読んでしまいました。

まあ、イレギュラーのスケジュールだから出来た訳ですけどね…。

さて、木曜日は、午前中から母を病院に迎えに…手術も無事終わり後は、通院だけ…。今日は、都内で一件用件を済ませて来ます。その移動中、また本でも読もうかな??

なんだか高橋、読書の冬…だね!

お薦めのミステリーとか有ったら是非教えてくださいね!


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2007年6月12日 (火)

高橋の読書

高橋は、こう見えて結構読書などをします。電車の移動や、お酒を我慢する夜(これが結構効果的なんです!)などに読書します。

種類も、雑学本や、レシピ本からゴシップ(特にプロレス格闘技などの)など多岐に渡りますが、圧倒的に多いのが、推理小説、そしてハードボイルド小説です。以前は外国のSF小説も多かったのですが、近ごろは日本人作家の本が多いですね。推理小説は2時間ドラマが好きだから、その原作を読んでみたり…そんなところから、自然と好きな作家が決まってきて…浅見光彦シリーズでおなじみの内田康夫さん、そして影の季節、半落ちなどリアルな警察描写が特徴の横山秀夫さんがお気に入りでしょうか…??

現代の金田一耕助とも言える、浅見光彦を擁した作品は、旅情ミステリーと言われたりするように、全国各地の風土と、現代社会が抱える共通の問題が絡んだ事件(主に殺人事件)とそれを抜群な推理力とちょっとしたインスピレーションで解決する浅見光彦の姿は、ヒロイックで、肩の力を抜いて読めるエンターテイメントサスペンスですね。

一方の横山秀夫さんは、実際の記者経験から、警察内部や報道のリアルな描写を得意としする短編、長編小説を多く書いています。そして、全編に共通する締め付けられるような「圧力」…小説を読んでも、ドラマを見てもいつも胃がキリキリするような感じになります。

内田康夫作品でお勧めは、「箱庭」「贄門島」「鯨の哭く海」、横山作品でお勧めは「震度0」「逆転の夏(短編です。)」そして、つい最近読んだ「影踏み」これは、横山作品にしては珍しくちょっとハードボイルド感のある作品です、主人公は、悲しい最期を遂げた双子の弟の魂と共に生き続ける泥棒で、ちょっとファンタジーで、それでいて切ない作品でした。

推理小説では、内田康夫さんのライバルと言うべき西村京太郎さんの作品も時々読んだりもしますが、この前、TEAMの娘に、「宮部みゆきの『理由』がおもしろいですよ。」と言われ、早速古本屋でゲット、読みふけりました。
なんて言うのか今まで読んだ事の無いような、形式のモノでした。本人は「NHK特集」をやるつもりで書いたと言っているようなのですが、荒川のマンションで起きた一家4人殺害事件の後日取材のドキュメント、的な文章で事件を解決する刑事などはいっさい出てこないものでした。これで宮部みゆきさんに俄然興味がわきました。『模倣犯」「火車」など、読んでみたいと思います。

さて、高橋はもう一つ大好きな小説があります、それはハードボイルド、っていうより大藪春彦作品が好きです。時々ブログでも紹介してますが、金、女、暴力、車、銃…浮世離れしている感が大好きです、これこそフィクションとも思える作品です。映画などでもそうですが、現実ではあり得ないモノをフィクションが大好きです。大藪作品も映画化されていますが、「蘇る金狼」「野獣死すべし」などは、たった1人で大きな力に立ち向かっていく姿はあり得ないけど、ヒロイックでもあります。

洋画だと、「ダイハード」とか、「トゥルーライズ」など、ありえねえ、って感じのアクション映画に通じるモノがありますが、大藪作品には、笑いは余り無く、有るのは「破壊美」「破滅美」と言った独特の価値観でしょうか…??

大藪作品でお勧めはやはり「蘇る金狼」ですね。小説も映画(主演松田優作)も是非見て貰いたいです。テレビドラマの香取慎吾版は少し柔らかく(ハードボイルドじゃなくなっちゃうね…)それに、ちょっと「野獣死すべし」の感じが混ざったような気がします。

大藪春彦さんの死後11年、彼の生み出したダークヒーロー達は色あせることなく、小説の中で生きています。古本屋でまた1冊買ったので又時間を見つけて読んでみようと思います。

現在活字離れが深刻なようです、みなさんもバレエで体を動かし、身体を健康に、そして読書で心にビタミンを!!そんな生活いかがでしょうか??

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